北九州のソウルフード「折尾・東筑軒のかしわめし」
北九州グルメの代表格といえば、真っ先に名前が挙がるのが東筑軒(とうちくけん)の「かしわめし」。
明治時代から続く老舗の味で、折尾駅の名物駅弁として100年以上にわたり親しまれてきました。
鶏だしの旨みをたっぷり吸ったご飯に、甘辛い鶏そぼろと錦糸卵、刻み海苔が絶妙にマッチ。

私自身も、子どもの頃に祖母と乗った電車旅で、折尾駅のホームで買ってもらった「かしわめし」を今でも覚えています。
今では、この「かしわめし」がお取り寄せでも楽しめるようになりました。
今回は、この北九州の誇る名物駅弁「かしわめし」の誕生秘話と、その変わらぬ魅力をたっぷりご紹介します。
東筑軒とかしわめし — 折尾(おりお)で生まれた駅弁の物語
東筑軒とは?
- 創業:明治30年代後半
- 所在地:福岡県北九州市・折尾駅
- 名物:駅弁「かしわめし」
北九州で知らない人はいないほど有名な駅弁「かしわめし」。旅好きなら一度は耳にしたことがある老舗駅弁メーカー、それが 東筑軒 です。
かしわめし誕生の背景
- 時代:明治時代、炭鉱産業が最盛期
- 折尾駅の役割:筑豊本線と鹿児島本線が交わる交通の要所
- 利用者:通勤・通学客、炭鉱作業員、出張の技術者、貨物職員など
- ニーズ:移動中に手軽に食べられる食事 → 駅弁文化が発展
当時、折尾駅は炭鉱から運ばれる石炭の中継点で、毎日多くの人で賑わっていました。
その駅で誕生したのが、腹持ちが良くて冷めても美味しい「かしわめし」だったのです。
折尾駅とともに歩んだ東筑軒
- 折尾駅は「石炭輸送の要」から「地域交通の要」へ
- 東筑軒も駅とともに、時代の変化に寄り添いながら駅弁を提供
「かしわめし」は、ただの食事ではなく、旅の記憶を呼び覚ます味 として愛され続けています。


かしわめし誕生の背景
なぜ「かしわ=鶏肉」だったのか?
「かしわ」とは、鶏肉のこと。明治〜大正時代、牛や豚の肉は高価で手に入りにくかった一方、鶏肉は比較的入手しやすく、縁起の良い食材として親しまれていました。
さらに、筑豊地域では養鶏も盛んだったため、地元で新鮮な鶏肉を手に入れやすいという利点もありました。
駅弁としての工夫と魅力
当時の駅弁には「冷めてもおいしい」ことが重要でした。東筑軒は、鶏肉を甘辛く煮てご飯と一緒に炊き込むという工夫で、その課題を見事にクリア。
- 鶏のうまみがご飯にしっかりしみ込み、冷めても美味しい
- おかずがなくても満足できる一体感のある味
- 美しい盛り付けが、目にも楽しい
こうして誕生した「かしわめし」は、他にはないユニークな駅弁としてたちまち人気を集めました。
【100年続く駅弁】東筑軒「かしわめし」の魅力とは?北九州が誇るご当地グルメの秘密
東筑軒の「かしわめし」は、ただの駅弁じゃないんです。
冷めても美味しくて、どこか懐かしい味。
北九州の人に長く愛されてきた、まさにソウルフード!
なぜ「かしわめし」はこんなにも愛されるのか?
▷ 甘辛に煮込んだ鶏肉(かしわ)
鶏そぼろは、秘伝のタレで丁寧に煮込まれ、噛むほどに旨みが広がる味わい。
ただの具材ではなく、主役級の存在感を放っています。
▷ 鶏だしが染み込んだご飯
鶏ガラスープと鶏油で炊かれたご飯は、「鶏肉以上にご飯が旨い」と評されるほど。
一口ごとに鶏の旨みがしっかりと伝わります。
伝統を支えるこだわりの製法と素材
門外不出の秘伝タレ
創業者の妻・スヨさんが考案した調味料は、限られた継承者しか扱えない特別な味。厳選素材を使用
国産うるち米(現在は麦もブレンド)を使用。中間鶏という歯ごたえと旨みのバランスが良い鶏肉を採用。見た目にも美しい盛りつけ
錦糸卵・刻み海苔・紅生姜の彩りが、味と食感にアクセントを加えています。
駅弁としての完成度もピカイチ
冷めても美味しい
甘辛鶏と鶏油を含んだ炊き込みご飯で、冷めてもパサつかず、風味が引き立ちます。持ち運びしやすい木製折箱
通気性・抗菌性に優れた折箱は、見た目の美しさと機能性を兼ね備え、旅のお供にもぴったり。駅ホームで買える立ち売りの風情
折尾駅名物の「立ち売り」スタイルも健在。旅のワクワクを一層引き立ててくれます。
実際に食べてわかる!「かしわめし」の感動ポイントとは?


「ご飯が主役」って本当!
かしわめしを初めて食べた多くの人が口をそろえて言うのが、「ご飯がとにかく美味しい!」ということ。
鶏ガラのだしと鶏油で丁寧に炊かれたご飯は、冷めていてもふっくら、そしてほんのり甘辛く、噛むほどに旨みがじわ〜っと広がります。



驚くのは、そぼろがかかっていない部分のご飯までもが美味しいということ。
どこを食べてもハズレなし、最後の一口までしっかり楽しめる完成度の高さが魅力です。
彩り・食感・香りのハーモニー
錦糸卵、刻み海苔、紅生姜が鮮やかに彩る見た目も、「かしわめし」ならではの魅力。
さらに、しそ昆布・奈良漬・うぐいす豆などの付け合わせも絶妙なアクセントになり、食べ進めるごとに味の変化を楽しめます。


実は「冷たいまま」が一番うまい
東筑軒のかしわめしは、「電子レンジで温めないほうが美味しい」と言われる珍しいお弁当。
冷めた状態でも味がぼやけず、むしろ炊き込みご飯と具材の風味がより際立つとリピーターたちの間でも評判です。
時間が経っても美味しい、持ち運びに適した構成も、「かしわめし」が長年愛されてきた理由の一つでしょう。
「かしわめし」の種類と楽しみ方
定番といえばコレ!折尾駅の「かしわめし」
折尾駅で販売されている東筑軒の「かしわめし」は、木製の折箱に、錦糸卵・刻み海苔・鶏そぼろが美しく並ぶ三色弁当スタイル。どこか懐かしくもあり、旅情を誘うパッケージデザインは、世代を問わず愛されてきました。




「かしわめし」は、外側のパッケージを開けると、割りばしと「召し上がり方法」の紙が入っています。
この紙には、電子レンジでの温め方が丁寧に記載されていて、初めて食べる方にも親切な設計。


派生商品も多数!かしわグルメいろいろ
東筑軒では、「かしわめし」以外にも、鶏の旨みを活かした関連商品を販売しています。
かしわおにぎり
小腹を満たしたいときにぴったり。手軽さと美味しさを兼ね備えた人気商品です。かしわうどん
駅構内の立ち食いうどん店で提供される「かしわうどん」は、甘辛く煮込んだ鶏肉がのった、北九州ならではの味わい。かしわめしと並ぶご当地グルメとしても知られています。季節限定商品
期間限定で、秋には「きのこ入りかしわめし」、年末には「特製かしわ弁当」などが登場することも。公式情報をチェックするのも楽しみのひとつです。
どこで買える?購入方法まとめ
【店舗・催事で購入】
折尾駅構内売店・ホームの立ち売り
折尾駅に行けば、今もなおホームでの立ち売り販売が健在。木箱を手渡されるその瞬間は、まさに旅の風情を感じられるひとときです。百貨店・スーパーでの催事販売
福岡や北九州エリアの百貨店・スーパーでの催事にもよく登場します。九州物産展などで見かけたら、ぜひチェックを。
オンラインでも購入できる!お取り寄せ情報
遠方に住んでいても安心。現在は「かしわめし」のお取り寄せも充実しています。
購入先 | 送料 | ポイント還元 | 特徴 |
---|---|---|---|
イオン九州オンライン![]() ![]() | 条件付き送料無料 | WAON POINT | 季節ギフト特集あり |
東筑軒オンラインショップ | 送料あり | なし | 掛け紙・包装の選択OK |
Amazon | プライム送料無料あり | Amazonポイント | スピード重視なら◎ |
楽天市場 | 店舗により異なる | 楽天ポイント | セール・キャンペーン豊富 |
Yahoo!ショッピング | 店舗により異なる | PayPayポイント | PayPayユーザーにおすすめ |


イオン九州オンラインで買える!冷凍かしわめし
手軽にレンジで温められ、できたての美味しさを自宅で再現可能。
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登録の手順や、実際に注文したときの流れ・注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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100年続くふるさとの味、それが東筑軒の「かしわめし」
北九州の駅弁といえば、東筑軒のかしわめし。もう、100年以上も愛されているロングセラーです。
特別な具材が入っているわけじゃないのに、「また食べたいな」って思うのは、きっとその素朴さと優しさのせい。なんだかホッとするんですよね。



今は駅だけじゃなくて、オンラインでも買えるんです。北九州まで行けなくても、この味が家で楽しめるのはうれしい!旅気分で、ぜひ一度味わってみてください。